【ホテル】箱根の森の進化系リゾート 箱根リトリートfore

箱根国立公園の広大な森の中に佇む箱根リトリートforeはシンプルモダンな北欧スタイルのリゾートです。温泉でもホテルでもない進化系リゾートにすっかり魅了されました。


今回滞在させていただいたのは109平米の空間に広いリビングルーム、2ベッドルーム、キッチン、バスを有したフォーレスィート。フォーレでは一番広いお部屋です。

天井が高くて、広々とした窓からは木洩れ日がたっぷり差し込み、鳥のさえずりをBGMにのびのびと過ごすことができました。


リビングルームには自分で豆から挽いて入れる珈琲が用意されていたり、ステーショナリーにはインク瓶と羽根ペンがあったり。小物使いからもゆったりとした時間の過ごしかたを提案してくれているようでした。

夜は暖炉に薪をくべて淹れたての珈琲をいただきながら格別な時間を過ごすことができました。

敷地の森に点在するパブリックスペースで過ごすのも日常を忘れリラックスできるひと時でした。温泉やSPA、コーヒーラウンジも快適で充実していました。

特筆すべきはSPA「konoha」です。                         過去に訪れたSPAのなかでも3本の指に入るセラピストさんとの出会いがありました。   チェックインでお会いした時から只者ではない癒しの存在感を発していて、        その技術の素晴らしいこと!

施術で使われていたオーガニックのスキンケアラインの使用感も良くて         非の打ち所がない極上のSPA体験をすることができました。

SPAの後の夕食は敷地内の「俵石閣」でいただきました。

「俵石閣」のあるヴィラ棟までは少し距離があるのでカートで送迎をしていただきます。

「俵石閣」の歴史は明治時代に遡ります。かつて箱根仙石原で創業した温泉宿「俵石閣」はその豪勢な食事と丁寧なおもてなし、大涌谷の湯が評判となり、かつて今の上天皇様が皇太子時代に宿泊されたことのある格調の高い宿です。

その老舗の宿がリノベーションして生まれたのが、ネスト イン HAKONEであり現在の箱根リトリート ヴィラ ワンバイエフです。

数寄屋造の風格ある館内には皇太子時代の上天皇様のお写真も飾られていて       歴史の重みを感じました。

そして、ありがたいことに上天皇様が当時お泊りになったお部屋を拝見させていただくことができました。

客室から見る美しい緑の景色が部屋の中にまで映り込んでいて、あたり一面がエメラルドグリーンに染まりその神秘的な神々しさに圧倒されました。


さて、「俵石閣」での夕食は懐石料理をいただきました。季節の八寸や、この夏最後の鮎が印象的でした。一品一品、食材の産地や料理の特徴をご紹介いただきながら、美味しくいただくことができました。


今回の滞在で何より素晴らしかったのはウッドサイドダイニングでのヴッフェスタイルの朝食でした。

リゾートに来て朝食が美味しいって最高に嬉しいですよね?!

地産地消の色とりどりの野菜のサラダ、薪で焼いた香ばしい天然酵母のパン、ジューシーで厚切りの自家製ベーコン。そしてトリュフの香り溢れるスクランブルエッグ!!


なにもかもにひと工夫された、気取らないお料理はどれもセンスが良くて期待どおりの美味しさでした。シェフやスタッフ達がとてもフレンドリーで、彼らのホスピタリティ溢れる笑顔と会話に食欲も益々旺盛になりました。

壁に掛けられたアート、大きな窓からふりそそぐ朝の木漏れ日と、真っ青な空と金時山。どこを切り取っても絵になる朝食でした。

朝食の後のチェックアウトまでの時間は敷地の中を散策したり、テラスのハンモックに揺られたり。     

陽の光、そよぐ風、木々の葉の音、鳥や虫の声など、五感で自然の癒しに存分に浸る、  まさにリトリートな滞在を満喫することができました。


                              2019.9.1

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