【宿】美食の里山リゾートでほっこり旅 夕やけこやけ

夕やけこやけは播州播磨地方を中心に旅館や宿泊施設を展開する夢乃井グループさんのスモールラグジュアリーブランドです。

大阪から電車とバスで約1時間半。

こんなに近くて日本の原風景に身をおくのんびり旅ができるとは!

全くノーマークでした!

到着してすぐ、ロビーの目の前に広がる森の存在感に圧倒されつつ、ウエルカムスイートの

お抹茶と林檎のパウンドケーキをいただきました。

まるで時代劇の「大奥」から抜け出たような流暢で見事な立ち居振る舞いの

客室係さんの案内で通されたお部屋はちょっと拍子抜けするほど普通でした。

程よくひなびていて落ち着くといえば落ち着きます。

ロータイプのベッドはお布団感覚で心地よく眠ることができました。


客室のテラスには露天風呂があり、夕陽と中庭を眺めながらの時間は心地よいひと時でした。

館内には他にも温泉があって、貸切風呂が最高におすすめです。

ふたつあるうちの「蝶々(てふてふ)」に行ってきました。


人の目をすることなく入る明石釜の釜風呂は気持ち良いですよ。

今まで数多くの温泉宿を訪ねていますが釜風呂は初体験!

これはおすすめです。

冷蔵庫にはサイダーが入っていて、こちらは無料でいただくことができます。


本館の夢乃井さんには大浴場もあり、こちらは広々としていて早朝がおすすめです。

とにかく温泉に入るだけでも楽しいお宿ですが、ひと風呂浴びた後に立ち寄ったBarも

ノスタルジックで楽しめました。

棚にはLPレコードがずらり。

プレーヤーに針を落として真空管アンプで聴く音楽。

ABBAやカーペンターズが流れていて、フリードリンクの飲み物やスナックも充実。

長居をしたくなる心地よさでした。

グミの実やすももを漬けた自家製の果実酒はどれも甘さが控えめで美味しくいただけました。

館内では作務衣で過ごしました。

こちらの靴下はとっても可愛くて旅の記念にいただいて帰りました。


さて、夕やけこやけは美食の宿。

遊び心に溢れたお食事に大満足の滞在となりました。

アートな感性の信楽焼の器に盛られた創作日本料理はどれも美味しくて期待通りでした。

斬新だったのは魅せ方。食前酒、先付、前菜、お造りはピンチョスやドライアイスを使った

演出に、次は何が出てくるのだろうと?!お箸も会話も弾みました。



                                   

松茸、雲丹、鱧、白子、のどぐろ、姫路牛、驚くような高級食材をふんだんに使った

美味しいお料理がどんどん出てきます。


そして、最後のお料理はアワビのしゃぶしゃぶ。

こちらにも松茸がふんだんに入っていて、海と山の幸が詰まった

とても贅沢なお鍋に舌鼓でした。

栗ご飯はおにぎりにしていただいて夜食にお部屋でいただきました。


こだわりのお料理をベストタイミングで提供してくださるスタッフのみなさんが

まるで家族のように親しみを込めて接してくださったことが何より印象に残ったお食事でした。


松茸やキノコの山のもの、姫路牛やお米は里のもの、アワビやのどぐろは海のもの

これだけの豊かな「地のもの」が揃うのは播磨の国 姫路ならでは。

四季それぞれの季節の味をいただきに再訪を心に誓いました。


翌朝の朝食はテーブルに並びきれない程の品数で、何からいただこうかと迷ってしまって

しまう程の嬉しい悲鳴でした。


姫路名物のアーモンドトーストもいただきました。


夕食で満腹

朝食で満腹

1泊2日で体重2キロ増!!のとても幸せな滞在でした。


至福の滞在を終えて、チェックアウトでのことです。

フロントスタッフのかたから「今朝、お釜で炊いたご飯をおにぎりにしました。

おかえりの車中でお召し上がりください」と、ほんのりおこげのあるおにぎりを

持たせてくれました。

このおもてなしには心が揺さぶられました。

旅の満足に奇をてらった派手なパフォーマンスや華美な設備は不要であることを

温かいスタッフの存在が証明してくれました。

姫路城を眺めながらの帰路。

夕やけこやけは感動のお宿でした。


                                    2019.10.3

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