【宿】越後湯沢で自分なりの贅沢の定義を探す 里山十帖

築150年の古民家をリノベーションした里山十帖は雑誌「自遊人」の編集長 岩佐十良氏がプロデュースした宿。

越後湯沢の山の奥にあり、しかも平日にも関わらず全室満室という、里山十帖の魅力を探る1泊2日の旅に行ってきました。


大沢駅から送迎の車に乗り込み、程なくすると雪と自然に囲まれた至福の宿「里山十帖」に辿り着きます。

前日からの寒の戻りで、到着した日は猛吹雪。辺りはパウダースノーの銀世界。

翌日は一転して真っ青な空で春の陽気。雪国の冬と春のどちらも体験できました。


建物は新潟の豪雪にも耐えうる太い柱や梁がたくさんあって、迫力と温かみがあります。

一般的に古民家をリノベーションしたっていうと和の要素が強くてほっこりしたイメージの宿が多いですが、里山十帖では現代アートや世界的に有名なデザインの椅子が至るところにあり、まるでショールーム。椅子が空間演出のアクセントになっています。



到着して早々、ホテルのスタッフのガイドによるフィールドワークに参加。雪室や燻製室を見学したり、雪道を散歩したり。雪の中から顔を出す蕗のとうは夕飯に提供されるとのこと。宿を取り囲む山々と自然の景観は、どれも息を呑むほどの美しさで、まだ宿に到着して数時間にも関わらず、早期待を超える感動です。



客室は露天風呂付きのマウンテンビューのお部屋。武蔵野美術大学の学生さん達とコラボレーションしたという、アート感のあるお部屋でした。


客室の露天風呂は決して広くはありませんが、雪景色を眺めながら入ることができて極上です。



館内着はとても着心地がよくて、デザイン性もよく、買って帰りたいほどでした。


タオルの肌触りも良いです。館内の大浴場にはこのかごを持って移動するようになっています。


資源への配慮からか、アメニティは使い切りタイプになっています。

スキンケアは国産ブランドのDo Organicの製品でした。


米ぬかの石鹸も使い心地が良いです。



オーガニックのお茶やコーヒー。クッキーも用意がありました。


里山十帖の食事はローカルガストロノミー。

食事処「早苗贅」(さなぶり)では、生産者の想いが詰まった食材で調理されたお料理をいただきました。魚沼産のお米、野性味のある新潟の伝統野菜、味噌や醤油の自家製発酵調味料、どれもこだわりがあって、でも押し付けがましくなくて「自然」に気持ちよくいただくことが出来ました。



里山十帖のメインディッシュはコシヒカリ。南魚沼産のコシヒカリを目の前の炊き上げてくれるあたりはさすが米どころ。土鍋で炊いたご飯の美味しいこと。コシヒカリのアルデンテを試すことができました。

実はこのときちょっとしたハプニングがあって・・・

目の前の卓上コンロにかけられた土鍋から、いつまで待っても湯気が上がってこないなぁと不思議に思っていたら、だんだん焦げ臭い匂いがしてきて・・・。

ナント、お米にお水をはり忘れていたとのことでした(笑)。すぐに新しいものに変えていただいて、予定通り美味しい炊きたてのご飯をいただくことができました。

そして、お詫びにとグラスワインを一杯サービスしていただきました。いただいたのはカーブドッチ。新潟コーストの若い醸造家がつくるワインの美味しさは大発見で、とてもラッキーなハプニングでした。


もうお腹いっぱい!と思っていたら、スタッフの方から「よろしければ、サービスでまかないのカレーはいかがですか?」とお声をかけていただき、迷わず「はい!お願いします」と即答。カレーライスにしていただきました。


「早苗贅」のお料理は、華美ではないけど印象に残る滋味溢れるお料理でした。


朝食では、自家製のお味噌で目の前で仕上げてくれるお味噌汁がなんとも感動的でその香りだけでご飯のおかわりできるほどの趣きでした。

お味噌汁の写真・・・撮り忘れました。

滞在中、四方を山に囲まれた露天温泉に入り、ラウンジではハーブティーや新潟産の日本酒、ナッツや軽食をいただき、ハイセンスな椅子に腰掛けてただゆったりと過ごすことができました。

部屋数13室の宿は、高級旅館とは違う、独自の在り方で人を引き寄せていて、そもそも宿をメディアと捉えているところに他にはない価値観や視点があり何を見ても面白い思いました。

他業種の人が創るモノやコトに良い意味で期待を裏切られ、笑みが絶えず、優しい気持ちになれた滞在でした。

次は季節を変えて訪ねたいです。


                                  2020.3.15

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